これはあるセブの英語学校の経営者の方が2年前に書かれたものを一部抜粋したものです。さすがに、元アメリカの大企業の上級社員で作家活動もされている方ですから、私が日頃思っていても書けないことをうまく書いてくれていますので、参考にしてください。
当スクールのメソッドとも100%合致しています。
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TOEIC対策の勉強は本質的な英語力を高めることができるか?
英語が伸びないタイプには頑固者が多い?
まずは、熱心なのに伸び悩むこのタイプの学習者に共通する項目をあげてみましょう。
• 非常に勉強熱心
• TOEICの問題集や単語本などをやり込んでおり、文法知識も豊富
• 英語学習方法に精通している
• 文法書や単語本をたくさん持っている
• 英語ができるようになるには文法学習が欠かせないと信じている
• 常に正しい文法で話そうとする。そのためいつになってもスピーディに言葉が出てこない
• 「TOEIC900点くらい取れるまでは、会話練習なんかしても意味がない」と信じている
いったい彼らはどうして英語が使えるようになっていかないのでしょうか?
英語学習が目的化している?
TOEICの問題集を何周した、単語本を何周した、TOEICで何点とれたか、などと言ったことが目的化してしまっており、「実際に英語を使う」という肝心な部分がすっぽりと抜け落ちているようなのです。
英語学習の「あるべき姿」に対する思い込み
例えば「文法学習は絶対に欠かせない」「英文は品詞分解をしながら精読しなければならない」などが、彼らの思い込みの代表的なものとして挙げられます。
これって本当なのでしょうか? 僕自身が文法を初めて勉強したのは「英語ペラペラ」といっていいレベルに達してからさらに数年経った後のことだったので、全く同意できません。英語に不自由しない帰国子女の皆さんも、ネイティブのみなさんたちも文法解説などできませんが、全く支障なく喋っています。
TOEICの勉強をすることで英語を喋れるようになるわけではない
さて、彼らのような問題集の反復や品詞分解をしながらの精読といった勉強方法を続けると、いつの日か滑らかに英語が喋れるようになるのでしょうか?
ズバリ答えましょう。
なりません。
そういった方に必要なのは、頭ではなく体で英語に反応できるようにする訓練なのです。大げさだと思うかもしれませんが、中1から引きこもりになったり高校中退して英語学習をまるでしてこなかった人の方が、短期間で喋れるようになってしまうと言うことが現実に多々起きるのです。
英語を内在化させる
語学を実際に使えるようにするのに必要なこと、それは言語の内在化です。難しい理屈なんて要りません。要するに「使う」ということを常に念頭に置きながら反応回路を徐々に体内に形成していけばいいのです。
そして取るべき第1歩は「浸る」ことです。英語を聞いてみる、読んでみる。スタートは至極簡単な絵本や、子供向けの映画やテレビ番組でいいんです。そして聞いた言い回しをそっくり真似して使ってみるんです。ここがスタートです。間違っても文法学習なんかではなりません。
最初はただの模倣でいいんです。Hello でもいい。Thank you でもいいんです。カタカナ発音ではなく、なるべくそれらしく真似をする。これだけでいいんです。
英単語や言い回しははどう増やすか?
でも、実際にそれほどネイティブと話す機会もないし、こんなやり方じゃ何年たっても言い回しが増やせない..と思う人もいるでしょう。そこで役立つのが読書とリスニングです。幼児レベルの本からスタートして少しずつ難易度をあげながら読書を進めるうちに、新しい単語や言い回しを少しずつモノにしていくことができます。リスニングも同様です。
あくまで「使える英語」を習得しよう!
英語の新聞記事がスラスラ読め、ラジオが苦もなく聞ける頃には、TOEIC対策なんて一切せずにも、必ず高得点が取れるのです。
同じ机に向かうのなら問題集を回すより洋書を多読した方がよほど有効な学習方法です。
せっかくたくさんの時間を英語学習に割くのですから、身になることに有効に時間を使いませんか?
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参考までに当スクールの
ダイレクトメソッドの概略を記します。
詳しくはHPをご覧ください。
1)英会話と英語絵本を通しての「耳と口」造りから始めて、英文物語やエッセイの「精読・音読・多読」を中心として英語の4技能を高める。
2)文法学習はほとんどしないが、英検2級レベルからは高度に英文を読みこなすために必要な文法(接続詞・関係詞)だけは、実際に英文を読んでいく中で扱う。