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英語教科書のワークを出版禁止にして欲しい、、子供たちのために、、

実は、私の塾はいわゆるできる子が多いんです。ホームページにも「小学6年生の2月で入塾は原則的に締め切ります」と偉そうに書いてあります。

 

事実、中学1年や2年で受け入れた生徒さんは皆さんすでに英検2級や準2級などに合格しているお子さんです。

 

一方、先日面談をさせていただいた中学3年生の男子生徒ですが、英語の成績がとても悪いのです。本人はとても素直な良い子でお父さんも熱心な方なので、例外的に引き受けてみようかなと思っています。

 

理由は、この子は日本の英語教育の最大の犠牲者のひとりだと思うからです。個別指導塾で英語を週2回習っているが、「先生の言っていることが分からない!」と相談されました。

 

私のアドバイス、「そんなことありえない、、、」

 

いろいろ聞いてみるとやはり思った通りで、塾ではワークブック(塾用問題集)ばかりやっているそうです。分からないのは教科書の英語ではなく、ワークと先生の説明だそうです。

ワークをやるということは教科書の本文はほとんど理解しているはずですが、来週が定期テストだというのに、本文が読めないし意味も分からない。

 

 

この子だけではありません。生徒たちは学校でも塾でも教科書の本文そっちのけでなぜかワークブックばかりやらされています。

ワークは日本語だらけで問題もこねくり回しています。これを生徒に解かせて、先生が答え合わせをして説明をします。そのあいだに交わされている言葉は99%日本語です。

 

これでは英語の力がつくはずがありません。教科書を中心に学習していれば、定期テストの問題はできなくても将来の英語力にはつながります。

 

日本人が英語が使えない最大の原因は、学校も塾も予備校も安易にワークブックに頼って教科書の英語そのものを軽視していることだと思います。

 

スピーキングやライティング重視の民間の4技能試験を大学入試に取り入れれば、、などというかなり無理のある方法を考える前に、教科書のワークを出版禁止にして教科書しか教えないことにすればいいと勝手に思っています。

 

そうすると教科書もどんどん本文が長くなり、今のファッション雑誌みたいなものでなく、骨太の語彙も豊富な中高生が興味を持って読めるものになって、日本人の英語は変わると信じます。

 

 

今日も教科書の本文しか教えませんでした。これからもワークは絶対使わないぞ〜!