
鳥飼久美子さん、さすがです。
意見に偏りがありません。
日本の英語教育は、1986年の臨時教育審議会の答申以来、30年以上、「話せる英語(オーラルコミュニケーション)」を求めての改悪の歴史です。
鳥飼さんと同じようにずっと現場で見てきたから分かります。
アメリカでは、、とか、ヨーロッパのCEFERの基準が、、とかは「あちら」の話しです。社会や言語環境、歴史などが違います。
細かな議論は別にして、現実に日本ではこの方法はずっと失敗してきたのです。それを認めた上でどうすればいいのか?
すでになんどか拙ブログで書かせてもらってますので、ご参照いただくとして、以下は鳥飼さんのこの記事の抜粋です。
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「さて、「コミニケーションに使える英語」を目指して30年近く懸命に改革を続けてきた成果はどうか。
・中略・
改革が成功したとは言えず、生徒の英語力はむしろ下がった感がある。現実に多くの大学では英語を話すどころか読めない、書けない入学生の対応に追われている。
・中略・
成果が上がらないので、同じ方向の改革を繰り返し、ついには20年度から小学校で英語を勉強し、中高では英語を英語で学び、大学入試で話す力を民間の試験で計る。これほど突っ走って大丈夫なのだろうか。
・中略・
企業なら、成果が出ていないならその原因を分析した上で、改革内容を見直し、軌道修正するなど対策を練るであろう。英語教育の改革について検証し、改革の方向が適切であるのか、思い込みを捨てて議論すべき時が来ている。」
